マイケル オーウェンをレアルが獲得したときの記事があったのでのっけてみようと思う
今読むと色々改めて面白いこともあるもんですね
“銀河的発想”で生まれた
マイケル オーウェン獲得。
レアル・マドリーがまたやってくれた。ビエイラ(アーセナル)を獲るフリをして、
リバプールから
マイケル オーウェンを引き抜いた。
ビエイラが駄目なら、例えばシャビー・アロンソ(レアル・ソシエダからリバプールへ移籍)に鞍替えするのが常人の発想だが、
いきなり
マイケル オーウェンに飛ぶところが素晴らしい。これこそ、“銀河系チーム”の冠にふさわしい補強だ。
その銀河のスケールの大きさを、私を含め大半のスペイン人ジャーナリスト、評論家は理解できず、
マイケル オーウェン獲りをまったく予測していなかった。
いや、当のレアル・マドリーのロベルト・カルロスさえ、「驚いた」とコメントしている。
噂はあった。
昨季レアル・マドリーが首位を独走していた頃、
「次はファン・ニステルローイだ」、
「トッティだ」、
「アンリだ」
と景気のいい花火が上がり、その中に
マイケル オーウェンの名もあった。
が、
酷使された“銀河戦士”が疲れ切り、守備が破綻して、結局無冠に終わったことで、補強方針――あの有名な“ジダンたちパボンたち”(攻撃陣にスーパースターをそろえ、守備は若手でやりくりする)――が変わるはず、と誰もが考えた。
おりしもカマーチョ監督が「センターバックと守備的ミッドフィルダーが欲しい」と主張。フロントは早速
ローマからセンターバックのサムエルを獲り、ビエイラにもオファーを出した。
中盤から後ろを補強し、攻撃偏重だったバランスを正すという、常識的なチームづくりをしているかに見えた。
しかし、これはしょせん太陽系の小惑星の住人の発想だ。銀河系に属するフロントは、“パボンたち”を切り捨てても“ジダンたち”は捨てていなかった。
フィーゴ、ジダン、ロナウド、ベッカムに続いて、フロレンティーノ会長は「毎シーズン、世界的な選手を獲得する」という公約を果たしたことになる。
マイケル オーウェン獲得をカマーチョ監督はこう評した。
「今のサッカーは(昔とは)別物だ。レアル・マドリーは世界的な人気のある選手が必要なのだ」。
成績やタイトル数といった面だけでなく、今やプロサッカークラブは、興行
ビジネス面でも評価される時代になっている。
“別物”とはそうした時代の変化を表現した言葉だろう。昨季ベッカム人気でシャツを売りまくったレアル・マドリーは、今季はオーウェンでどのくらいの利益を上げるのか?
特に、代表チームのスターを抱えるイギリスでの大商いが期待されるところだ。
とはいえ、カマーチョ監督の采配は、こうしたクラブの
マーケティング戦略に必ずしも貢献するものではなさそうだ。
「(銀河戦士のうち)1人や2人はベンチで出番を待つことになるだろう」と言い放ったのだ。
マイケル オーウェンの加入は選手層を厚くするという意味で、決してマイナスではない。
が、彼がレギュラーになれるとは限らない。昨季バレンシアをリーグ優勝に導き、
今回
マイケル オーウェンを放出せざるを得なかったリバプールのベニテス監督は、
「
マイケル オーウェンが今11人に割り込むのは難しいだろう」と言い、
ロベルト・カルロスは、「
マイケル オーウェンが試合に出られるかが問題だ。モリエンテスが戻ってきたからだ」と語っている。
マイケル オーウェンと、ロナウド、
ラウール、モリエンテスはポジションが重なっている。レアル・マドリーの
システム、「4−2−3−1」では、この4人に与えられたポジションは2つ。常識的に考えれば、4人のうち2人は控えに回る。
せっかく
マイケル オーウェンが入ったのに、代わりに元祖“銀河戦士”のロナウドやラウールがベンチを温めるのは、商業的にはマイナスだ。
多国籍化が進むレアル・マドリーで、残り少ないスペイン人スター、モリエンテスの出場機会が減るのもうまくない。かといって、オーウェンをウイングにコンバートすれば(そんなことが可能かは疑問だが)今度はフィーゴ、ジダンと重なる。
昨シーズン、ケイロス前監督は、右ボランチ・ベッカムを発見し、銀河系の勇者たちをそろい踏みさせることに成功した。
今シーズン、
マイケル オーウェン加入でさらに輝きを増したキラ星たちが1人も欠けないウルトラCはないものか。
例えば、ラウールの左ボランチとか、システムをいじってフォワードを6人にするとか……。
銀河系の長、カマーチョには頭をもう一捻りしてもらい、マーケティング担当も喜び、私やベニテス、ロベルト・カルロスの常識を吹っ飛ばす、スケールの大きな妙案をぜひ期待したい。
最後に。
ニューカッスルからセンターバックのジョナサン・ウッドゲートがやって来た。イギリス代表の24歳。放出したボビー・ロブソン監督に言わせると、「イギリス最高のセンターバック」らしい(もっとも、温厚な彼は決して選手を悪く言わないが)。
理にかなった守備陣の補強――。こちらは当たり前過ぎて
インパクトに欠けた。
と、当時木村浩嗣 (きむらひろつぐ)さんは書いている
まさしく今そうやって、
マイケル オーウェンは試合に出れないのを懸念して
他にいったわけで
こう昔の記事と今を
比較するってーのは面白いもんだなと